数年前、私は少年野球の監督をしていました。
息子がチームに所属し野球経験のあるお父さんが監督をするという少年野球の世界でよくあるパターンです。
息子が卒団してからも監督を続け8年間も監督としてやらせていただきました。野球はもちろん、運営のことなどで苦しいことが多かったのですが、貴重な経験となっています。
昨年、職場の後輩2人のお子さんたちが少年野球を始めました。コロナ禍でチーム練習ができないという状況の中、『仕事の休みが合う日に練習をしよう!』となりお手伝いをしていました。それぞれチームに所属をしているので指導方法が違うと迷ってしまうのであくまでもお手伝いです。
野球の練習で一番楽しいのはバッティング。
嫌いという人もいるかもしれませんがバットでボールをとらえ強い打球を遠くへ飛ばす。コロナ禍のもやもやを発散してもらおうとロングティーでバッティング練習。
ところが…
発散どころか打球が全然飛ばない…打球が弱い…
ロングティーが苦手なのかとおもいフリーバッティングをしても打球の質は変わらず…
少年野球の監督から離れて4年、うすうす感じてはいたのですがレベルが低下しているのを目の当たりにしてしまいました。『うすうす感じてはいた…』というのは中学校の野球を観る機会もあったのですがスケール感がとても小さく「あれ?中学生のポジションじゃない…」と感じていたからです。
もちろん野球は打撃だけではないのでこれだけでレベルを計るのは良くないことでだとは思います。
今年も野球シーズンが開幕し、少年野球の試合を観戦にいきました。
みんな立派な道具を装備しています。
グローブは大切に使っているというよりは使い込まれていない借り物のよう
さらにバットは今では主流となっている飛び道具。
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SSK エスエスケイ 少年野球 軟式用 バット FRP製 トップバランス MM18 JR 44000円
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割引で買えたとしても3万円オーバーのバット。
芯にあたればヒットになる確率は高くなります。道具の進化は素晴らしいこと。でもこのバットに頼りすぎるカラダを上手に使ってボールを飛ばす能力は退化していくように思います。
飛ぶバットを否定しているわけではありませんが、十分に基礎能力を身に着けた上でこのバットを使う。
子供に活躍してほしい親心はわかりますがこの順番を大人がしっかり守るべきだと感じました。
早く走る! 強い球を投げる! 強い打球を打つ!
がんばれ野球少年!